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2022.09.23
第4回 高齢ペットへのコラーゲンペプチドの給与
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ヒトと同様、高齢ペットにおいても運動機能の低下が見られます。変形性脊椎症や変形性股関節症の高齢犬に対してコラーゲンペプチドを3か月間給与した結果、9頭中5頭に歩様の改善が確認されました(改善率56%)。この中には歩行時の活動性や尾の拳上・振り方などに著しい改善を示す個体もいました。コラーゲンの正体はタンパク質であり、骨・皮膚・腱の構成成分として体内のタンパク質の約1/3を占めています。コラーゲンペプチドとはこのコラーゲンを加熱処理して得られるゼラチンを酵素で分解したもので、関節ケアサプリメントに使用されています。コラーゲンペプチドの継続給与は、高齢ペットの運動機能を改善させる可能性があると考えられます。
《歩行障害を示した高齢犬に対するコラーゲンペプチド投与が歩様に及ぼす影響》
(出典:阿部仁美ら 帝京科学大学 2018年)
歩行異常のある9歳以上の高齢犬13頭を試験群(9頭)と対照群(4頭)に分け、試験群には体重1kgあたり0.25gのコラーゲンペプチドを3か月間給与した。両群の歩様をスコア化して改善率を算出した結果、次のような成績であった。
改善頭数(改善率)
具体的な改善内容
試験群(9頭)
5頭(56%)
歩行時の活動性向上
尾の拳上、振り方の回復
対照群(4頭)
2頭(50%)
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