学術情報

2022.07.14

第1回 イヌの年齢と血中ビタミンC濃度との関係

一般にイヌやネコにはビタミンCはフード成分として配合する必要はないとされています。
しかし、酸化ストレスや老化対策としてペットへのビタミンC補給は大切です。

《イヌの年齢と血中ビタミンC濃度との関係》

(出典:林 海鷹ら 京都大学大学院 2003年)

健康な柴犬48頭の血中ビタミンC濃度を測定した結果、1歳未満では10.18mg/L、2~5歳では7.48mg/L、10歳以上では6.56mg/Lとなり、年齢と共に減少する傾向が認められました。ビタミンCには抗酸化活性があり、体内で発生する活性酸素から細胞を守っています。イヌやネコはビタミンCを体内合成できるため、フードへの配合は特に必要ないとされていますが、ペットの高齢化対策として積極的な給与は必要であると考えられます。

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